2007/02/14

勝手に代休

「アラスカ物語」新田次郎の読後録、UPしました。
ご覧いただければso happyでございます。
http://www.asobist.com/book/entry.php?eid=114

2月13日
夕方手帳見て慌てた。
明日、明後日1泊2日で友人とどっか行くんだった。
どこへ?
何時にどこに集合?

慌てて電話した。朝8:30に最寄り駅集合。なんか那須のなんたか温泉たらなんたらへバスツアーらしい。そんなに早い出でもないし、バスに乗ったらあとは寝てりゃいいんだし、着いても別に山に登るとかいうんでもなし…。

ってことで、「飲み」に走った。
なにせ、土、日、月飲んでなかったからね。

ってな連休明け。
ってか連休の続き。
いやや、誠に勝手でスマンこって。

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2006/11/21

書いてみました

久方ぶりに「読後」してみた。
これから読むものは言うに及ばず、読んでいまだ書いてないものも徐々に書いていくツモリ。
結構、たまってんだなー、これが100冊ほど…。

ちょっと、頑張ろうと張り切っているにはワケがある。

特注ブログ2本「勝手に植物図鑑」「勝手に読書録」が既に組みあがり、ほとんど過去作の移植も終了。
後は「あそびすと」のputit putit リニュの際のお目見えを待つばかりなんである。

「読んだら書く」forever!!

お楽しみに~

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リヴィエラを撃て 上下

高村 薫 【新潮文庫】

時は1972~1995年の長きにわたって背景となる。中国が文革から民主化へ路線をシフト。日・英・米の対中関係の利害と外交政策が絡む。同時期、英はアイルランド紛争に頭を抱える。
政治・経済の裏舞台で暗躍する各国諜報。そして、IRAのテロリスト。ベルファスト、ロンドン、東京と舞台は回り巡る。

我々一般には想像だにつかない壮絶・陰惨・凄惨なストーリーではある。読むうち「裏舞台」の展開が「そんなこともあるかも」と思わせるのは、ひとえに緻密な取材と書き分ける筆力であることはいうまでもない。
恐ろしくヘビーで、かつ活字ビッシリ感もあり、のわりに閉塞感はなく「ダル!」など微塵も感じずにスルスルいける。

主要キャストが次々、激しい陰惨な攻防の末に消される。射撃音と爆発轟音が炸裂する。にもかかわらず、読後の清々しいのはなぜ?
ストリーを通奏するかにピアノの音が聞こえる。ブラームスだったり、モーツアルトだったり、樹々の枝葉を転がる雨滴のように無音の響きが耳にたまり、時にドイツリードの旋律がひそやかに残響する。あたかも血なまぐさいシーンのレクイエムのように。

テロリストの遺児が愛に包まれて無邪気に笑う。一見単純な帰結に求めた作品の意図を汲み取って、読者の胸もまた「愛」に満たされる。

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2006/08/13

【エンブリオ】

次は何を読むか
今はまりこんでいるのが逢坂剛でたまの浮気相手が桐野夏生だとすると、箒木蓬生はさしずめ元カレ?

本を読んでいると、自然とそのチャンネルに代わっている。だからチャンネル代えを必要とする状態になると、つい本に手が伸びる。そんなことしてるバヤイじゃないじゃん、とどこかで思いつつも、安全弁が働くのだからとめられない。そうやって逃げるから、ものごとをとことんつきつめられないのかもしれない。
あああ、そういうのを人は「ハンパもん」と呼ぶのよね~。わかってるさ。

読後を書いているときもやはり、該当のチャンネルに入る。
明日から田舎。にもかかわらず、田舎行き用の本を買い込んでいない。さあてね、どうするか?

【エンブリオ】箒木蓬生:集英社文庫

これはまた、行き帰りの通勤電車のお供に特におすすめである。息もつかずに読めるといって、時々はいやおうなく読みに切れ目が入った方がいい。そうでもしないと虚実の境目を見失う。それほど「医」の表裏・真偽を知り抜いた作者のしかけは綿密だ。

「エンブリオ」とは大義には「胎児」、特に受精後8週までの胚をいう。つまり、本作は最先端医療である生殖・再生・移植医療において止むことなく議論され続けている「生命倫理」がテーマ。
先に「受精」や「臓器農場」を読んだなら、なお織り込められたリアリティを理解する。むしろそれらを未読でいきなり本作にチャレンジするのは危険かもしれない。
「受精」に見られたロマンスも「臓器農場」にはあった勧善懲悪的結末も本作には用意されておらず、作者は徹底して闇と狂喜を描くことでのみ真なるもののありかを示唆しようする。
胸が悪くなるほどの展開の連続の果てに、読者自らが光る石を足元から拾い上げることを作者は要求しているのだ。
箒木ワールド、堪能!

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2006/08/12

【光源】

たまには浮気?
逢坂剛にはまり続けて、その割りに書きそびれ続けて、ついに読後書いてない「タマリ」が50冊ほど机の上に積んである。
文庫化されてないものに手を出そうかと迷った挙句、ちょっと他の作家のものを読んでみたらば、猛烈に「書く気」になった。

【光源】桐野夏生:文春文庫

ピッチの早いサスペンスを期待してはいけません。
最後まで警察官も刑事も探偵も登場しなければ、殺人事件も起きない。死人も出ない。

光源とはすなわちライティング。「映画を創る」裏舞台のお話。
テンポが速いわけでもないのに、どういうわけか活字がビッチリ詰まっている感がなく、気がつけばどんどん読み進めている。
映画製作の裏舞台を借りて、表現したかったことがなんだったか、読み終えて少しわかる。
人が自らの立ち位置を確認しようとする時、「光源」をどこに求めるか?
明暗は、それぞれが両極のものとして自己主張しながら、互いに依存せずには表現されない。

主人公がいるような、全ての登場人物に等しく「光」が当てられているような、不思議な構成。登場人物が強いて魅力的に描かれているわけではなく、それぞれの内側に危うく相反する模様が重なってはじめて模様の絵解きができるような。それでもわからないような。いやしかし、面白くなかったわけではなく、それはもう最後まで一気に読めてしまうわけで…。

ひょっとすると、一人の人間が持つ多様性を複数の登場人物に振り分けて描く、といったある種の試作なのではないかとも思える。もしかしたら他の桐野作品とは表向き異質に見えて、これもまた心底桐野サスペンスなのかもしれない。

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